April 24, 2011

スイス研修 価格改定がなぜ起こったのか?

皆さま、こんばんは。

先日の製造&組立部門編、たのしんでいただけましたか?(あぁ〜、やっぱりちょっと専門用語満載で難しかったですか^^; )
なかなか巧く文章で表現できないので皆さまにはご迷惑をおかけしているかも知れませんが、店頭ではいろいろと道具や身振り手振り(原始的?)でお伝えいたしますのでどんどんご質問くださいね!!(笑)


さて、先日からブライトリングの価格改定が6月に決定された事について色々と告知があったことと思います。(スイス研修を綴っててすっかり忘れていたボク・・・)
完全に乗り遅れましたが、ボクもこの話題に乗っかってみたいと思います。


話はやはりスイス研修での出来事。
価格改定せざるおえない実情はスイス本社内や工場見学中、座学中やディスカッション中、そこかしこに見え隠れしていました。

お客さまとお話しの中で必ず上がる議題が、

「円高の今なぜ価格が上がるのか?」

ということ。
それについてBJからは「スイス小売の価格上昇」という内容の説明があります。
そこでまた一つ“?”。

「なんで本国の価格も上がっているの?」

ここがスイス時計業界で起きたある出来事の影響が多大に見受けられるとスイス研修でボクは感じました。
さて、ここからはスイスの現状を見て、聞いて、鼻で感じた事をボクの言葉で書きたいと思います。(この内容が100点の回答ではありませんので参考までにご覧くださいね)

B-01の全貌
ブライトリング自慢の自社開発ムーブメント キャリバー01。フィールドテストさえも極秘だったそうです(驚)

そもそもなんで自社開発なの?
それにはブライトリングだけでなく多くのスイスブランドが直面した問題があったのです・・・。  続きを読む

Posted by salesmaster018 at 00:32

April 21, 2011

スイス研修 2日目 ムーブメント組み立て部門に潜入!!

皆さま、こんにちは。

この1週間、首筋から肩胛骨にかけて謎の痺れに襲われ首筋の痛みと頭痛に悩まされていました。(←大げさ、たんなる肩こりです^^)
長時間パソコンに向かえずファクトリーツアーの報告が滞っていることは気になっていたのですが、焦らず肩こりを快復させることに時間を費やしていました。(30歳の頃とは違いますね^^;)
ようやく、肩の重みも薄れてきたのでブログ再開したいと思います。


キャリバー01の総パーツ数は346パーツ、どのパーツも重要なパーツではあるのですが、特に注目したいのは時計の心臓部分と言われるテンプ。このパーツは精度が高ければ高いほどいい(当たり前です!!)。

そこでブライトリングはどうしているか?
ヒゲゼンマイとテンワ(下の写真 細いゼンマイと金の輪のこと)を別々に納品して貰い、それぞれを全数チェック。
NEWムーブメント
ヒゲゼンマイとテンワ、それぞれでその結果をまず3つのグループに分けていきます。
そうやって出来上がったグループはコンピューターによって最適な組み合わせが決められ、ヒゲゼンマイをテンワに溶接していきます。

ここで驚きです!!
あまりにも凄すぎるので箇条書きにしてみましょう。

・ ヒゲゼンマイとテンワを全てチェックすることで微妙に異なる個体差を見極めていること。
(ヒゲゼンマイは弾性の強弱、テンワは慣性モーメントに個体差が生じる)

・ これらそれぞれを60もの等級をつけ、3つのグループに細かく分類していること。

・ そしてそれぞれの最適なパートナーをコンピューターによって判別していること。

・ その後選ばれたパートナー同士を自社工場内にある専用の溶接機で溶接して時計の心臓部分であるテンプへと仕上げていくこと。


その全てをブライトリングは他社に任せることなく、自社内でチェックし仕上げているということが大きな驚きでした。
ここまでする事で高精度で仕上げることができ、調整に時間を掛けることが減るため作業効率を上げる事ができる。すなわち、生産の効率も上がると言うわけです。

テンプの製作以外にも冒頭でもご紹介したのですが、キャリバー01の総パーツ数は346パーツもあるのですがこのパーツ数も全て職人の手によって組上げていくわけではありません。

そのほとんどは高度なプログラミングによって制御された機械で組上げられ、微妙な調整などが必要な部分は職人が行っていくという手法をとり、驚く事に職人によって組上げられていくパーツ数は全数量の20%ほどの71パーツだけなんです!!

そしてこの組上げ作業の全工程も製造ラインと同様に職人が組上げる時間まで計算されて設計されているので、ムーブメントの完成までのプロセス自体が調和のとれた美しい流れとなっていたんです。

ジャン・ポール・ジラルダン氏が
「まるで機械と人がダンスを踊っているようだよ」
と言っていたことがこのパートを見ていて思い出されました。


ブライトリングが目指した工業的規模で高精度なムーブメント(しかも複雑なクロノグラフ機構を持つ)を作り上げていくにはこれほどまでに徹底した設計と管理が必要なのだと気付き、改めて年産3〜5万個ものムーブメントを生産することの難しさを体感しました!!

ブライトリングが優先した事は常にクオリティの向上を目指して生産していくという事をキャリバー01の生産ラインを見てその断固たる決意と情熱を感じずにはいられませんでした。
やっぱりブライトリングって凄いですね^^


さて今回も長い文章になってしまいました。
最後までお付き合いいただきまして皆さま、本当にありがとうございます。  
Posted by salesmaster018 at 10:34

April 11, 2011

スイス研修 2日目 ムーブメント製造部門へ潜入!!

皆さま、こんばんは。

日付は4月11日に変わりました。
今日は私事でお休みをいただいております。

そしてそして!!
4月12日の明日火曜日は、セールスマスターセミナーに参加してきます。
久し振りのBJ大阪支店。
普段は電話口の向こう側でボクたち販売店スタッフを支えてくれる内勤スタッフやアフターサービスのスタッフさんたちと久し振りの再会です。
そして今回はスイスファクトリーツアーでご一緒させて頂きました西地区のスタッフさんたちも多数出席されるということで皆さんとの再会を楽しみにしながら、現場の生の声が聞けるのでしっかりと勉強して帰りたいと思います!!


さて、スイスファクトリーツアーから戻ってきてかなりの時間が過ぎていますが、まだまだこの内容でお話しが出来るほど今回のファクトリーツアーも内容が濃いものでした。
でもこの調子で行くと終わりは何月になるんでしょうね?

さぁ、気を取り直して行きましょう!!
ムーブメント製造部門へ潜入したときのことをお伝えしますね。
1日目のディスカッションの時に副社長のジャン・ポール・ジラルダン氏が「目で見て、耳で聞いて、鼻で感じて下さい」といわれていたのですが、それがここで体感することになったのです。

扉をひらくと調光されて柔らかい明るさに包まれた清潔感のある室内が目に飛び込んできます。しかしその直後、整然と並んだ工作機械の数々から作動する騒音が鼓膜を叩くかのように震わせます。

ここでは真鍮の板から地板や受けなどのパーツを切削によって加工しているのですが、この大きな音は工作機械が正にいま目の前で真鍮を加工しているために起きているものです。

ここである違和感が生じます。
室内ではけたたましい程の音を立てながら工作機械が切削加工しているのに鼻腔をくすぐるのは心地よい木の香り。あの工場特有のオイルの匂いがしないのです!!
何度も匂いを嗅いでも鉄粉の匂い一つありません。

午前中に体験してきた工場がこれまでの常識でしたのでこの空間で起きていることは現実なのか・・・?
それまでの常識を覆す出来事に一瞬脳みそと感覚が結びつかなかったのです。

その切削加工機は最新の物で、あら熱を逃がすために通常だと大量のオイルを使って冷却していくのですが、この最新の工作機械は冷却用のオイルを一切使うことなくパーツを切削していくことが出来ます。(冷却用オイルを使わないのでこれまでよりも切削に時間がかかります)

しかし最新鋭の切削機械と高度に設計された生産ラインから送り出されるプレートたちは無駄なくラインを流れていき、本来の姿から形ある物として生まれ変わります。
そして驚くことにこの切削されている間で加工精度を高めるための調整を一切必要としないので人の手で調整などが行われることが無いのです。

加工精度を高く仕上げることが出来るのも、ムーブメントの設計から自社で行っているためで、その精度を求めるにはどんな工作機械が必要なのかということも検証し、そしてその工作機械をどのように生産ラインの中に取り入れていくかと言うところまで検証するからこそ無駄を省いた生産効率のよい稼働を実現し、工業的規模にも関わらず加工精度の高いパーツの生産が可能となるのです。
コレって凄くないですか?

これまでブライトリングはムーブメントのパーツを仕入れて、時間をかけて徹底的に仕上げて、クロノメーター認定の高性能ムーブメントにしていくことに関してはプロフェッショナルでしたし、そのようなラインの稼働と経験を持ったブランドでした。

しかし、今回のビックプロジェクトは経験の全くない工業的規模での生産が出来るラインを作り上げ、複雑な物流を構築し、ムーブメントを一から開発・設計・研究する部門を立ち上げるために新たな人材を雇用し、ブライトリングという企業の経営理念と新たな戦力となるスタッフたちの考え方のベクトルを同じにしていく。
しかもたった5年という短い歳月の中でその全てを築き上げ、複雑な機械式クロノグラフムーブメントの開発と工業的規模での生産を稼働させていくという離れ業をやってしまったのです!!

ごめんなさい、思い出しながらついつい興奮してしまいました^^;
話を室内に戻しますね。
この室内オイルの匂いの他にも鉄粉の匂いがしなかったのですが、それは削りカスは床下にあるダクトに吸い込まれており、別の部屋にある貯蔵タンクに集められ、再利用されるそうです。

このように環境に配慮されたクリーンな室内、無駄のない流れるような生産ラインを間近で見て、とてもインテリジェンスな空間がそこにあると感じました。

室内から一歩外に出て、扉を閉めるとそこに訪れるのは静寂と優しい光。後ろから追いかけてくるのは工作機械の騒音ではなく、靴の底が木の床を叩く心地よい音だけ。

機械と生産ライン、流れていく真鍮のプレートと削られて出来上がったパーツの数々。
それらを見た後だから余計にかもしれませんが、ムーブメント製造部門を後にして歩を進める度に聞こえる音がやけに暖かく、優しく聞こえた気がしました。

「目で見て、耳で聞いて、鼻で感じる」
このムーブメント製造部門で感じることが出来ました^^


さて、次はパーツを組み立てていくのですが、ここでも更に驚きの事実が!!
それはまた次回の投稿でお話しさせていただきますね。

今日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。  
Posted by salesmaster018 at 00:23

April 09, 2011

スイス研修 2日目 クロノメトリー2へ

皆さま、こんばんは。

今年は生産終了モデルが続出し、そのモデルにお問い合せが多くなってきております。
しかし、その殆どにお答え出来ない状態になりつつあります^^;
それでも皆さまの思いは痛いほど理解出来るので生産終了モデルでもお探ししますので一度お問い合せ下さいね。


袋詰め

工場見学でアトリエを回る前の話しです。
靴に付いたチリがアトリエ内に少しでも入らないようにすると言うことでビニールで靴を覆ったのですが、クロノメトリーの見学で早くも興奮したのか終わる頃にはビニールの中も熱気漂う大変な状態になっいました^^;

さて、そんな話は置いておいてクロノメトリー2の話しへ参りたいと思います。
2008年に完成したクロノメトリー2は木の香りがほんのりと鼻腔をくすぐり、日の光を完全にコントロールした室内は木漏れ日の下と錯覚するほどの空間を持ったおおよそ工場とは思えない場所でした。

3年の時を経ているのですが、この間が落成式だったと言われても分からないくらいクリーンな空間はどこかのデザイナーか設計事務所を思わせるほど。

館内の温度は適度に保たれており、ジャケットを脱いでいても良いぐらい。これだけの広さを持つ館内を適温に保つのは大変なのでは?と思っていましたが、数多くの工作機械を作動させたときの熱を使い、館内の温度を一定に保っているそうです。

クロノメトリー2を歩いているとこんな工夫がたくさんあったのですが、その全てが環境への配慮として当然のように行われており、その一つひとつが目新しかったのでとても感動しました。

こちらのクロノメトリー2では大きく分けて3種類の部門に分かれています。
・ 研究開発部門
・ ムーブメント製造部門
・ 時計組み立て部門


研究開発部門では新しいムーブメントの開発・設計はもちろんですが、それ以外にもムーブメントを製造するための工具を設計したり、工作機械の導入についての検討生産ラインの検証など、オペレーションそのものについても検証されています。
製品の検証はもちろんですが、製造ラインの検証まで行うことで製品のクオリティを高め、生産ラインの効率を高め年産3〜5万個もの工業的規模で生産することが可能となるのです。
しかも複雑機構のクロノグラフムーブメントをクロノメーター精度でその数作るのですから驚きを通りこして感動しちゃいました!!

前回の投稿ではETA社からのムーブメントをアッセンブルするお話しをしましたが、工業的規模の個数では熟練の職人が時間をかけて徹底したてこ入れをしないとクロノメーター精度まで到達しない訳ですが、ブライトリングの場合はどうなんでしょう?

それは次のムーブメント製造部門にもう一つのカギがありました。
それについてはまた次回。。。

今日も最後までお付き合い頂きまして誠にありがとうございます。

  
Posted by salesmaster018 at 00:34

April 08, 2011

生産終了モデルのお知らせ

皆さま、こんにちは。

今日はあいにくの雨。
しかも風が強く、満開に近づいていた桜が心配です。週末お花見を予定されてた方の為にも残ってくれればいいのですが・・・。

さて、当店でもようやく生産終了モデルの詳しい情報が入りましたので遅れながらもご報告したいと思います。

まずはナビタイマーシリーズから。
・ ナビタイマー
・ コスモノート
・ モンブリラン
・ モンブリランレジェンド
・ クロノマチック49

ウインドライダーシリーズ
・ クロノマット
・ ブラックバード
・ クロノギャラクティック

エアロマリーンシリーズ
・ クロノスーパーオーシャン
・ スーパーオーシャンスチールフィッシュ
・ クロノコルト
・ コルトGMT
・ コルトGMT+
・ コルトオートマチック
・ コルトクォーツ
・ コルトオーシャンヌ

プロフェッショナルシリーズ
・スカイレーサーレイブン

以上のモデルが生産終了となります。
現在すでに店頭欠品モデルも出ておりますが、ご要望・ご希望をお伺いしてBJに在庫の問い合わせも致しますので気になるモデルがこの中にございましたらお問い合せ下さい。

しかし、コルトシリーズまで全て無くなるなんて・・・。
コスモノート、50周年を前に生産終了ってのも寂しいですね。
いや、きっとコスモノートは何かあるはず!!って願いも込めて来年の50周年を楽しみにしておきますか^^


いつもありがとうございます!!  
Posted by salesmaster018 at 11:07