April 04, 2011

スイス研修 2日目 クロノメトリーへ

皆さま、こんにちは。

先日私事ですが、ご贔屓いただいているお客さまからカメラを譲り受けました。
今は色々な機能に悪戦苦闘しておりますが、これがまた楽しい!!
今まで使っていたサイバーショットから新たなモデルへと変わり勝手が分からないことの方が多いのですが、下手なボクが撮ってもキレイに写るカメラの性能に脱帽です・・・。
今年1年でしっかりと慣れて、来年のバーゼルフェアに会社からお声がかかるのを待ちたいと思います!!
おっと、その前に福岡バスツアーの開催を目指して企画もカメラも頑張りますか^^


さて、長らく投稿が止まっておりましたがいよいよスイス研修も後半戦に入ってまいりました!!
クロノメトリーとクロノメトリー2のお話しをさせていただきますね。(ここでも工場内、アトリエ内は撮影禁止だったので写真はありません。ごめんなさい!!)
クロノメトリーとクロノメトリー2


クロノメトリー内では他社からムーブメントの供給を受けて組上げていくラインが稼動していました。これまでのブライトリングの歴史は徹底的に調整、仕上げ直しを行うことで高いパフォーマンスを発揮する最高のエンジンを作り続けてきました。124年もの歴史を誇るのですからそれこそ色々なノウハウを持ち、改良を積み重ねて来た膨大な経験値を持ちます。
そんな組み立てラインからご紹介します。

まずブライトリングには3つのパートに分かれています。
・一体型クロノグラフムーブメント
代表的なムーブメントとしてキャリバー13(クロノマットやクロノスーパーオーシャンに使われている縦3つ目のムーブメントです)があります。

・モジュールムーブメント搭載型クロノグラフムーブメント
ベースムーブメント(自動巻き3針ムーブメント)とモジュールムーブメント(ファンクション機構ムーブメント)で一体化されたムーブメントを組み立てるライン

・コンプリケーション(複雑機構)クロノグラフムーブメント
今年限定モデルとして登場したナビタイマー1461やパーペチュアルカレンダーなど複雑機構を搭載したムーブメントを組み立てるライン

があります。
5年前はそれぞれのアトリエが割り振られていましたが、今現在は一つのフロアで3つのパートが同居していました。

2011年からブライトリングはETA社より100%完成した状態のムーブメントを購入していますので、一度全てを分解します。
その後熟練の職人の手によって調整され、これまで通りいくつかの主要パーツは入れ替えながら組み立てて行きます。
この時、キャリバー13のような一体型クロノグラフムーブメントの製造ラインは時計技術者が全てのパーツ(キャリバー13だと240パーツ)をひとつ一つ置いていきながら組み立てていきます。

また、モジュールムーブメント搭載型クロノグラフムーブメントのパートでは、注油やネジを締めることなどは機械で作業が行われるため、セミオートマチックラインと呼ばれています。

コンプリケーションクロノグラフムーブメントは時計技術者が一人で全てを組上げていきます。なぜならムーンフェイズ(月齢表示機構)を変えていく歯車など各機構できちんと機能する為に時計技術者が一つひとつ全て調整を加えてムーブメントごとの細かい調整をする必要があるからです。

調整、組み上げ後は全てのムーブメントのクオリティ・精度を確認し、COSCでの検査で認定を受けたものはケーシングされた後、再度クロノメトリーで精度チェックが行われグレンシェンの本社工場へ送られます。

クロノメトリー内でのチェックはCOSCよりも厳しい基準で行っているのですが、それはCOSCで100%クロノメーター認定を受けるためには一つでも精度が低いムーブメントを作ってはいけないからです。
100%クロノメーター認定を取得するために完全に精度調整をしていくということは非常に難易度が高く、何度も厳しくチェックされ調整を行うことで初めて達成することができるのだと感じましたし、それをやり続けるブライトリングの時計作りはクオリティの極みへのチャレンジでもあるのだと感じました。

でもですね、調整をして一度組み上げるだけでは100%全てのムーブメントがCOSCの認定を受けれらるわけではないそうです。
では精度のでないムーブメントの調整はどうなるのか?
それについては次回お話ししますね!!

最後までお付き合いいただきまして誠にありがとうございます。  

Posted by salesmaster018 at 13:14

March 27, 2011

スイス研修 2日目の続き

皆さま、こんばんは。

スイスも熱気に満ちあふれておりますが、日本でも徐々にヒートアップして来ています!!
特に九州方面ではよりいっそうのことと思います^^
先日BJより送信されたメルマガにメンバーズサロンの日程が発表になっていました。
そこにはなんと念願の福岡会場の日程が!!
さて、下村時計店としてどうするか。。。
しっかりと考えていきたいと思います。


それではスイス2日目の続き、行きますね。
ヴェルタノールから文字盤工場のモントレモ社へと移動する道中のこと。
ある区画にバスがさしかかった所で急に停車。

窓の外を見て思わず、あぁーーー!! って叫んじゃいました^^;
窓の外で待っていたものとは一体?
IMG_2285

5年前も訪れたその場所は今でも同じBREITLINGの看板がかかっていました!!
あれ?でもこの看板、新しくなってませんか?
看板

ほら、やっぱり。まさか、ブライトリング社が変えたのかなぁ?
なんて考えていたらあっという間にモントレモ社に到着です。
文字盤工場

ここはブライトリングの文字盤を製作している会社の一つ。前回はフェール社という会社に行ったのですが、今回の会社もスイス屈指の繊細な文字盤を作れる会社。
ここでは初となる体験をしました!!

と言っても、ボクが何かを実践するというのではないので期待された方はごめんなさい^^
ここで見させていただいた初めてのことというのは、文字盤への着色。
以前もお話しました様に文字盤の染色はちょっと時間が経ち過ぎるとたちまち色が変化してしまい、使い物にならなくなってしまいます。
その日の気温と湿度によっても溶液に漬けておく時間を微妙に変化させないといけません。

こんな説明の後、その場にいらっしゃった職人の方が実演をしてくれました!!
ストップウォッチを片手に(ブライトリングの時計ではなかったのが残念でしたが、見やすいデジタルタイプのものを使われていました^^)ブルー文字盤を例にして実演してくれたのでそちらでご報告しますね。
まずは真鍮のベースプレートを1つ目の溶液へ。ここでまず表面が茶色へと変わっていきます。この時45秒くらいでした。
その後は一度ミネラルが入っていない水で洗浄し、次の溶液へ浸していきます。
ここから職人さんの表情が変わります。
ストップウォッチよりも溶液に浸している文字盤を注視し、絶えず回し続けます。
徐々に紫へと変化し、その後ブルーへと変化していきます。
そしてブライトリングの発色になった瞬間に引き上げ、また洗浄していきます。
これ以上漬けておくとブルーを通り越し、グレーとなるそうです。

時間の目安はあるのですが、最終的にどれだけの時間を漬けておくかというのはその職人の経験と目に頼るところが大きいのです。
決まった時間で出来上がるのであれば職人は必要ないですが、どれほど技術が発達してもオートメーション化出来ないとてもアナログ的な部分がやはりこの文字盤工場にもありました。

わずかな鉄粉の匂いと溶剤の匂いなどを記憶に刻み込みながらそんなことを思い文字盤工場のモントレモ社を後にしました。

ケース工場も文字盤工場も共通して感じたことは「簡単に大量生産できない」ということ。
ケースの微細なカーブに目を凝らし決して数値化することができない曲面を仕上げていくことや溶液につけた文字盤の変化を見極めながら着色していくことはとてもアナログ的で、オートメーション化することが出来ないことです。
高級機械式時計作りの分野では経験から生まれる職人の勘と技術、ノウハウにかかっているということを強く感じました。


今日もまた長文になっちゃいました^^;
最後までお付き合いいただきまして本日もありがとうございました。
次回はいよいよクロノメトリ−2です!!
目で見て、耳で聞いて、鼻で感じたことをお伝えしていきたいと思います!!

いつもありがとうございます。  
Posted by salesmaster018 at 22:10

March 26, 2011

スイス研修 2日目

皆さま、こんにちは。

あの東北を襲った大地震。
多くの人の命を奪い、生活の場に大きな爪痕を残したまま今でも人々を不安に陥れるかの様に地震が続いています。
でも日本国内はもちろん、世界中の人々から暖かい手が差し伸べられています。
こんな状況ですが、いつかは前に向かって歩み始めないといけない。
自粛していたブログを復活していきたいと思います。
まだまだ不謹慎かもしれません。このブログを不快に思われる方がいらっしゃればすぐに掲載をストップしますのでその時はコメント欄でお知らせください。
それでは止まっていた時を動かしていきますね。


スイス2日目の朝はのんびりしすぎて集合時間に遅れてしまいました^^;
こんなに美しい景色は山育ちとはいえ滅多に見れません。
湖畔を眺めながら朝食です

スイスの朝


普段は見ることのない風景、普段とは違う彩りについついボーッと時が過ぎるのも忘れて眺めてしまいました。気付くと完全に遅刻です!!

そんなボクを見捨てず待っていてくれた皆さまに感謝しつつ急いでバスに乗り込みます。
バスからの風景



時計王国スイスでも多くのブランドの工場があるラ・ショード・フォンの街並みを眺めながらバスは走り続けます。
タグホイヤー
タグホイヤーの工場です
パテック・フィリップ
パテック・フィリップの工場です。(5年前には無かったような・・・)
ジャケ・ドロー
ジャケ・ドローの工場です。(ここも5年前には無かったような。。。)
セリタ
セリタというムーブメントを作る工場です。(5年前には無かった・・・ですよね?^^;)


まずは5年前にも見学させていただいたヴェルタノールへ。
ヴェルタノール

この会社の向かいはあの老舗ブランド オーデマ・ピゲ&頭脳派集団工房ルノエ・パピがあります。


この経済状況、5年前に見学した時よりも職人の方は減っておりましたがそれでもブライトリングと共に作り上げてきたクオリティの高さと妥協の無い作り込みには以前の時と比べても感動するほどのプロフェッショナルの空間がそこにはありました。

工場内へ一歩踏み込むとそこは工場独特のにおい。
鼻腔をくすぐるオイルと鉄粉の混ざったにおいは瞬時に5年前の記憶を思い起こさせます。

あぁ〜この空気、このにおい、ここであの美しいケースは仕上げられているんだ・・・

そんな感慨に浸りながら工場内を見学。他ブランドのケースも手掛けていますが、60〜70%はブライトリングのケースが作られています。
あのクロノマットの複雑な曲線で構成された美しいケースや加工精度の高さから取り扱いの全てのケース中、最も難易度の高いナビタイマーのケースなど要求の高いブライトリングと仕事をしている会社だけにその他のブランドも有名ブランドでケースが美しいトコロばかり。。。

案内してくれていた方のお話の中でクロノマット01のケースが誕生したときに感じた生の感想を聞くことが出来ました。

「クロノマット01のケースが出来上がった時になによりもまず印象的だったのはあのベゼル。」

美しさだけでなく、機能と両立させたデザインは時として製作する側にとっては難題であることが多いのですが、今回のクロノマット01もかなり難題だったそうです。

年間に100〜200本作られる時計ならベゼルというパーツにも時間をかけて製造することが出来るが、ブライトリングの場合はそんなに少量ではありません。
フラッグシップモデルのクロノマット01の数だけ、この複雑な構造のベゼルを作るとなると・・・、考えただけでも恐ろしいですね。

このヴェルタノールは時計のケース・ブレスレットを製作する会社として業界でも屈指の会社。
最新の旋盤加工機を高度なプログラミングで動かし、職人の手によっって緻密な仕上げを施していける会社はブライトリングが探したところ3社だけだったそうです。
ブライトリングの美しいケースはこうやって今も作り続けられているのですね!!

では、この旅の続きはまた次回!!
スイス バーゼルでの新作発表も気になりますが、当店は今年も参加を見送りました。
でも来年こそは!!!
と期待を込めて今日は店頭で頑張ります!!

いつもありがとうございます。
  
Posted by salesmaster018 at 14:23

March 06, 2011

スイス研修 2日目・・・の前に

皆さま、こんにちは。

世の中、便利になったモノです。
突然なにかって?
実はこのスイス研修に合わせて携帯を新しくしたのですが、このLUMIX携帯にはボイスレコーダー機能が付いており、今回のスイス研修はこの秘密兵器のお陰でメモに追われずに集中することが出来ました^^
今もレポートやこのブログ投稿なので大活躍しております。
僕の他にも持ってきていらっしゃる方もおり、今後は必ず持って行くモノの中にボイスレコーダーを入れたいと思います。


さて、今回2日目の投稿を行う予定でしたがその前にもう一つ上げたい事を思い出しましたのでいま一度一日目のことにお付き合い下さい。

ブライトリングの製品作り、クオリティに対する考え方はコレまでも多くのセールスマスターの方がお話しされているとおりです。
今回はもう一歩つっこんだお話しを聞かせて頂きました。
それは



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Posted by salesmaster018 at 00:11

March 01, 2011

スイス研修1日目 番外編

皆さま、こんにちは。

今日の広島は午前中が雨でしたが過ごしやすい暖かさでしたね。
こうやってどんどん春が近づいて来るのでしょうね。もう一度スキーに行きたかったなぁ〜。
と思う今日この頃です。


さて、今回は番外編、一日目の「お昼休憩の大発見」をお届けいたします
おやまさん、お待たせいたしました(笑)
あのブランドの登場です^^

グレンシェン本社から昼食会場になるグレンシェン空港へバスで移動。
その時に「お昼休憩の大発見」をしたのです!!
それがこの写真(笑)
本社社屋って、これじゃあ〜分かりませんよね?
でも先ほどのフリにこの赤いブランドカラーというとおやまさんには分かるのではないでしょうか^^



5年前にはこのグレンシェンの空港からジェットヘリで空中散歩したなぁ〜

なんて感慨にひたっていたら目に飛び込んできたんです!!
この赤いブランドカラーを持つあのブランドが昼食会場へと急ぐバスの車窓からフレームイン&フレームアウト。。。しちゃった^^;


あ"ぁ"ー!!

ってボク独りが変なテンションにトップギアで入っていきます。
それもそのはず、これが先日おやまさんとお話をしていたスイスバイクブランドの「BMC」(bicycle manufacturing company が正式名称)。
このBMCはスイス唯一の自転車ブランドで、フラッグシップモデルの<BMC impec>がここスイスのファクトリーで完全スイスメイドとして作られている自転車界のブライトリング(2011年度モデルからは台湾製がラインナップされたので諸手を上げてブライトリングと同じと言うと違うような・・・)とボクは勝手に思っていたりします。

グレンシェン空港へ到着後やはり、ありました!!
それがコレ!!
BMCBMCとモデル

いかがですか?おやまさん^^

ここも工場見学行きたい

と窓の外の景色からBJスタッフの方に振り向きながら希望したところ、後ろにいた当店担当のM氏が目ヂカラにもの言わせ、さらに言葉を乗せて注意を受けました^^;
ごめん、M氏。ちょっとした冗談のような本気の話。
でも本心はもしかするとブライトリングの工場のように徹底した製品化検証をしているのか見てみたかった気がするな〜。

その件があってからか、食事の時間はとても大人しいフリをして店内入り口に飾られているBMCを覗き見てました^^

昼食後に何の前触れも無く手渡された物が鉛筆(サイン用)と契約書の用紙。
この展開は既に5年前にもあったのでボクはコレから起こる出来事を思い出しながらサイン欄にサインをしました。
定員の関係で1回7人で3班に分かれます。
今回もお世話になったのが、このヘリ。

ヘリ

今回は昼食会場で一緒だったマリアンヌさんを必死で同行していただこうと頑張ってみたのですが、スルリと駆け足で帰って行かれました^^

お腹いっぱいの昼食後、夢のようなひと時。
ローターとジェットエンジンの金切り音が耳の奥で暴れ回るのを差し引いてもこの空中散歩は価値ある時間。
ブライトリングが空を飛ぶプロフェッショナルたちを支え続けていることをボクの左手で時を刻んでいたモンブリランオリンパスがそっと教えてくれました。

いつまでもこの時間が続いてくれたらどんなに嬉しいことか・・・。

空気を切り裂くことでその巨体を空中に浮かべている機内で何度もそう思いました。
なぜかって?ボクがこの空中散歩を楽しんでいるというのも正解なのですが、もう一つ訳があります。
それは、
これからグレンシェン本社では正に午後からの座学の準備がされており、そしてその座学の中にはボクの苦手なディスカッションの時間が待っているのです!!!

あぁ〜、そのことを思うと着陸のときの緊張感もブッ飛びます^^;
とそんなことを思っている間に機内の人から地上の人へ。
さぁ、今度はたっぷりの座学が待っています。

と言ったところで今日の投稿を終了にします^^
座学はほとんど公表できないことばかりなので次はスイス2日目です!!
また皆さまにご報告いたしますね。

いつもありがとうございます。  
Posted by salesmaster018 at 01:37